頭皮のフケについて
「毎日シャンプーしてるのに…」
「肩に白い粉!?」
「頭がかゆい」
自分にも相手にも決して清潔な印象を与えないフケ。
どうにかしたいと悩んでいる方もいるでしょう。
ただフケにも2種類あります。
そのケア方法は真逆となり、誤ったケアは悪化を招きます。
また症状によっては、脱毛を起こすことも。
なぜフケが増えてしまうのか、考えられる症状を詳しくお伝えします。
「毎日シャンプーしてるのに…」
「肩に白い粉!?」
「頭がかゆい」
自分にも相手にも決して清潔な印象を与えないフケ。
どうにかしたいと悩んでいる方もいるでしょう。
ただフケにも2種類あります。
そのケア方法は真逆となり、誤ったケアは悪化を招きます。
また症状によっては、脱毛を起こすことも。
なぜフケが増えてしまうのか、考えられる症状を詳しくお伝えします。
目次
フケとは、古くなった"頭皮の角質"です。
頭皮からでる老廃物であり、肌の垢(アカ)のようなものになります。
皮膚は約1ヶ月のサイクルで生まれ変わっています。
これを"ターンオーバー"と呼びます。
頭皮も皮膚の一部であり、同じように約1ヶ月のサイクルで生まれ変わっていきます。
そこで頭皮の奥から角質が押し出され、剥がれ落ちたものがフケになります。
どんなに頭皮が健康な人でも、フケは発生します。
ターンオーバーが正常であれば、フケは小さいです。
髪を洗うことでキレイに取り除かれ、目立つことはありません。
ただターンオーバーに異常をきたすと、悩みのタネになってしまいます。
頭皮は、からだの中でも皮脂の分泌がとても盛んな部位となります。
そのため代謝が活発な頭皮を不衛生にしないように守るのが、常在菌です。
『マラセチア菌』と呼ばれ、雑菌などが頭皮に侵入するのを防ぎ、頭皮の健康を整えてくれます。
ターンオーバーが正常であれば、マラセチア菌と皮脂は良いバランスが保たれます。
しかし一度バランスが崩れるとターンオーバーが早まり、フケが目立つようになります。
マラセチア菌と皮脂のバランスが崩れターンオーバーが早まることが、フケの発生する理由です。
同じフケでも、そのタイプは2種類あります。
フケがベトベトしている『脂っぽいフケ』と、カサカサしている『乾燥したフケ』です。
肌質や季節などによっても発生しやすいフケの種類は異なります。
また日常生活がフケの発生に影響することがあります。
脂っぽいフケのことを『脂性フケ』と呼びます。
これは、洗髪不足が原因となります。
皮脂が頭皮に残りすぎてしまい、それをエサとするマラセチア菌も必要以上に頭皮に増えます。
すると頭皮へ刺激となり、ターンオーバーが乱れます。
残りすぎた皮脂は酸化がすすみます。
さらにほこりや汚れ、古い角質と混ざり、ベトベトした脂性フケを発生させます。
脂性フケはマラセチア菌が必要以上に増えている状態です。
なので"しっかり洗う"ことが大切です。
また使用するシャンプーも「フケ取りシャンプー」と呼ばれるものが良いです。
マラセチア菌を殺菌してくれる成分が配合されているものがお勧めになります。
カサカサしているフケのことを『乾性フケ』と呼びます。
1日に何度も髪を洗ったり、洗浄力が強いシャンプーが皮脂を必要以上に落とすことが原因です。
髪の洗いすぎにより潤いが失われ、頭皮は乾燥を起こします。
乾燥すると頭皮の免疫力は低下していき、ターンオーバーのリズムを乱します。
すると未熟な角質まで剥がれ、細かなカサカサしたフケを発生させます。
脂性フケとは反対に、洗浄力の弱いシャンプーを選ぶことが大切になります。
髪を洗いすぎたり、洗浄力の強いシャンプーをつかうと、皮脂を取りすぎてしまい乾燥を加速させます。
『アミノ酸系』の成分が含まれたものが、お勧めです。
髪の洗い方のイメージとして、しっかり洗うというよりは指の腹をつかってソフトに洗うのがポイントです。
また成分表に石油系やアルコール系の洗浄成分が含まれるものは避けるようにしてください。
フケだけでなく頭皮にかゆみや炎症、赤みといった症状がある場合、単に頭皮のターンオーバーが乱れているだけではないことがあります。
皮脂が必要以上に分泌されたり、頭皮環境の悪化により脱毛症状を起こすこともあります。
フケだけでなくかゆみや炎症などがある、またはケアしても改善されないのであれば、皮膚科に受診してください。
頭皮にかゆみや炎症、赤みをともなう症状については、下記の詳細ページよりご確認ください。
適切なケアによってフケを抑えることは可能です。
ただ残念ながら、それでも良くならないケースはあります。
そんな時は皮膚科に受診することが一番です。
「フケで病院は大げさ」と思う方もいるでしょう。
しかしフケの悪化が、皮膚炎や脱毛を起こすことも。
専門の医師に一度チェックしてもらい、重症化する前にしっかりと治していきましょう。